【2月9日 AFP】ヨルダンは8日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に対する3日間の空爆で、56か所の攻撃目標を破壊したと発表した。

 同国軍は、シリアで昨年12月に墜落したF16戦闘機のパイロット、モアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉がイスラム国に焼殺されたことを受け、5日からイスラム国空爆を再開していた。

 空軍のマンスール・アルジョブル(Mansour al-Jobour)司令官は記者会見で、一連の空爆によってイスラム国の戦闘能力を20%低下させたと発表。空爆初日には訓練施設・装備を含む19か所、2日目には弾薬・燃料の貯蔵・補給施設を含む18か所、3日目には兵舎と住宅地を含む19か所を破壊したと述べた。

 また、「われわれはこのテロ集団を壊滅させる」と宣言し、今後数日間にかけてイスラム国への空爆をさらに強化すると語った。

 同司令官は空爆が行われた場所は明らかにしなかったが、ナセル・ジュデ(Nasser Judeh)外相は先週、米FOXニュース(Fox News)に対し、空爆はイスラム国が「カリフ制国家」の樹立を宣言したシリアとイラクの両国で行われたと語っている。(c)AFP