【2月5日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のヘレス合同テストは4日、ヘレス・レーストラック(Jerez Racetrack)で最終日が行われ、フェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)がトップタイムを記録した。

 今回のテストで最速となるベストラップ1分20秒841を記録したライコネンはこの日、ザウバー(Sauber)のマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とともに100周以上を走破した。

 それとは対照的に、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)はジェンソン・バトン(Jenson Button)が不運の結果に終わるなど、この日も問題に見舞われ、新体制以降は依然として不振が続いている。

 バトンは午前にピットレーンから2度にわたりスタートに失敗したほか、燃料ポンプに問題が生じて午後のテストを早々に切り上げるなど、合計35周を走行するにとどまった。この結果、マクラーレンは今週のテストを合計79周で終えている。

 一方、レッドブル(Red Bull)も合同テストで苦戦を強いられたものの、午前中に発覚したパワーユニットの問題が解決し、ダニール・クビアト(Daniil Kvyat)が62周を走行した。

 自身2度目の年間王者に輝いたハミルトンは、この日も順調に周回数を重ねて117周を走りきり、メルセデスは今週のテストで合計500周以上を走破している。

 ザウバーとトロ・ロッソ(Toro Rosso)は、今回の合同テストで明るい見通しの結果を残した。

 ザウバーはエリクソンと新人のフェリペ・ナスル(Felipe Nasr)が、4日間すべてで2番手以上のベストラップを記録している。

 トロ・ロッソも、史上最年少のF1ドライバーとなったマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が経験を積み、この日は合計97周を走行して4番手タイムを記録した。

 テスト以外のニュースもにぎわせている。フォースインディア(Force India)は、バルセロナ(Barcelona)で行われる次回の合同テストまでに新型車「VJM08」の準備が間に合わないため、2014年のマシンでテストに臨むと発表した。

 さらに、財政難のマルシャ(Marussia F1 Team)が数週間以内に管財手続きを終了し、3月15日にメルボルン(Melbourne)で開催される開幕戦出場に間に合う可能性があると報じられた。(c)AFP