【2月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のヘレス合同テストは1日、ヘレス・レーストラック(Jerez Racetrack)で初日を迎え、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がトップタイムを記録した。

 世界王者に4度輝いた実績を持つベッテルが、2015年の新型車「SF15-T」で初日に最速タイムを記録し、連覇を目指すメルセデスAMG(Mercedes AMG)に向けて存在感を示した。

 レッドブル(Red Bull)に在籍していた2014年シーズンのへレステストでは、2日間で11周しか走ることができなかったベッテルだが、この日は60周を走行し、メルセデスのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)を上回るベストラップ1分22秒620を記録した。

 また、ザウバー(Sauber)のマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)もロズベルグより速いタイムを記録している。

 しかし、ロズベルグが157周を走破するなど、この日のメルセデスは周回数で他チームを大きく上回っており、ウィリアムズ(Williams)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)も73周を走った。

 一方、初日のテストで最も苦戦したのはマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)だった。マクラーレンはフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が新型車「MP4-30」で6周しか走れず、ベッテルが記録したトップタイムに18秒近く差をつけられている。

 レッドブルは散々な結果に終わった1年前のテストとは対照的に、ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が35周を走破している。(c)AFP