【1月30日 AFP】アフリカネイションズカップ2015(2015 The Africa Cup of Nations)は29日、グループDの2位チームを決める抽選が行われ、ギニアが準々決勝に進出した。

 これによりマリの敗退が決まり、帰国の途に就くことになった。

 ギニアは2月1日に行われる準々決勝でグループC首位のガーナと対戦する。

 奇妙で理解しがたい抽選会は、赤道ギニアの首都マラボ(Malabo)のホテルで行われた大会組織委員会の会議で実施された。

 出席した各チームの代表者は、それぞれ緑色のボールを選び、その中に「2」と記された紙が入っていたチームが準々決勝を戦う権利を獲得する。そして抽選の結果、ウイニングボールを手にしたのは、ギニアのスポーツ省財務部長を務めるアマラ・ダボ(Amara Dabo)氏だった。

 敗退が決まったマリサッカー連盟(FMF)のブバカル・ババ・ディアラ(Boubacar Baba Diarra)会長は、抽選終了後に「チームにこういう形で敗退を強制するのは、最悪で残酷な行為だ」とコメントしている。

「アフリカサッカー連盟(CAF)は規則を再度見直さなければならない。敗退するのであれば、ピッチ上が望ましい」

 一方、CAFのイッサ・ハヤトウ(Issa Hayatou)会長は抽選が行われる前に、「こういうことをしなければならないことを残念に思う。だが、われわれには選択の余地がない」と語っている。

 今大会のグループDでは、コートジボワールが首位通過を果たし、2位にはグループリーグ3試合をすべて1-1の引き分けで終えたギニアとマリが勝ち点3で並んだ。そのため、準々決勝に進出するチームを決めるための抽選が実施されることになった。

 アフリカネイションズカップでは過去にも抽選が実施された例があり、1988年大会ではコートジボワールと勝ち点で並んだアルジェリアが決勝トーナメント進出を果たしている。

 それ以前では、1965年大会でもチュニジアとセネガルによる抽選が行われ、チュニジアがグループリーグ突破を決めた。

 最近では1990年のW杯イタリア大会でも実施され、決勝トーナメント進出を決めていたオランダとアイルランドが、グループ2位を決めるための抽選を行っている。(c)AFP