【1月29日 AFP】米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のシンクタンク「米韓研究所(US-Korea Institute)」は29日、最近撮影された衛星写真から、北朝鮮が寧辺(Yongbyon)の5メガワット級原子炉の再稼働準備を進めている可能性があるとの分析結果を明らかにした。

 専門家によればこの原子炉は、原子爆弾1個を製造するのに十分な6キログラムのプルトニウムを1年間に製造できる。

 米韓研究所のウェブサイト「38ノース(38 North)」に掲載された分析によると、タービン建屋につながるパイプの圧力逃がし弁とおぼしき部分から蒸気が排出されていること、建屋の屋根の中央で雪が溶けて流れていることが、最新の複数の衛星写真で確認できたという。同研究所では「原子炉再稼働に向けた初期段階の動き」ではないかと指摘している。

 ただ、現時点で確認した動きは非常に「限定的」なため、原子炉の検査がいつ行われるかや原子炉がいつ再稼働できる状態になるかの正確な予想はできないと同研究所は述べた。(c)AFP