【11月20日 AFP】米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のシンクタンク「米韓研究所(US-Korea Institute)」は、新たに撮影された衛星写真を分析した結果、北朝鮮が兵器級のプルトニウムを生産するための施設の稼働準備に入った可能性があると指摘した。

 同研究所のウェブサイト「38ノース(38 North)」に発表された分析結果によれば、寧辺(Yongbyon)の核複合施設にある再処理施設から蒸気が排出されているのが衛星画像で確認でき、再稼働の準備に入った兆候と一致するという。

 この施設はかつて、寧辺にある5メガワット原子炉の使用済み核燃料の再処理を行っていた施設で、北朝鮮にとって兵器級プルトニウムの主要な供給源。

 米韓研究所によると、最近の衛星画像からは、この原子炉が通常の定期検査より長い10週間にわたって稼働を停止していることが示唆され、この間に一部の核燃料棒が取り出された可能性があるという。また、使用済み核燃料を運び入れる再処理施設の車両用の出入り口の近くでトラックの移動が確認できたという。(c)AFP/Giles HEWITT