【1月29日 AFP】14-15スペイン1部リーグ第20節のコルドバ(Cordoba CF)戦で、相手選手を蹴るなどして退場処分を受けたレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、2試合の出場停止を科された。

 このためロナウドは、今週末からのレアル・ソシエダ(Real Sociedad)、セビージャFC(Sevilla FC)とのホーム2連戦を欠場することになるが、2月7日のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との大一番には出場できる。

 レアルは現在、1試合消化が少ない状況で、2位FCバルセロナ(FC Barcelona)に勝ち点1差をつけて首位に立っている。

 3度目となる世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」受賞、スーパーモデルで恋人のイリーナ・シェイク(Irina Shayk)さんとの破局など、今年の1月はロナウドの話題に事欠かない1か月となった。

 ロナウドのピッチ上での調子は下降気味で、コルドバ戦の退場はそのいら立ちが噴出した形となった。――レアルはこの試合、両チーム1-1で迎えた後半38分に、ロナウドが自身通算9度目のレッドカードを受けて退場したが、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)が決勝のPKを決めて2-1で勝利を収めた。

 ロナウドはレッドカードが出される直前にも、コルドバのホセ・クレスポ(Jose Crespo)の顔をはたいており、さらにピッチを去る間際には、ユニホームに縫い付けられた14クラブW杯(2014 FIFA Club World Cup)の優勝記念エンブレムを触り、コルドバサポーターを激怒させている。

 29歳のロナウドは試合後、自身の公式ツイッター(Twitter)で「エジマール(Edimar Fraga)をはじめとするすべての人に謝罪する」とメッセージを投稿した。

 しかしながら、アレハンドロ・エルナンデス(Alejandro Jose Hernandez)主審はロナウドの行為を悪質とはみなさず、出場停止はわずか2試合にとどまった。

 バルセロナのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、ロナウドの行為は処分されるべきと主張したことで、この件についてスペイン国内では激しい論争が起きていた。

 しかしネイマールは、トップ選手でもがまんならないことはあるとしてロナウドを擁護しており、2006年のW杯ドイツ大会決勝で、当時フランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏がマルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)に放った、悪名高い頭突きを引き合いに出している。

 ネイマールは、「当事者じゃない人間がいろいろ言うのは簡単だ。どんな選手も挑発を受けることはあって、それにがまんできるときもあれば、そうじゃないときもある」と語っている。

「だからといってあれはまずいし、処分を受けるべきだと思う。挑発はときどきあって、ジダンだってああいうことになったんだから、難しい話でもあるけれどね」

 ロナウドは昨季、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)のカルロス・グルペギ(Carlos Gurpegi)、アンデル・イトゥラスペ(Ander Iturraspe)ともみあいになり、さらに主審への抗議の仕方も問題視され、3試合の出場停止処分を科されている。(c)AFP