【1月26日 AFP】25日に投開票されたギリシャ議会(300議席)総選挙で、野党・急進左派連合(SYRIZA)が歴史的な勝利を収めたことが、暫定集計結果により明らかになった。

 開票率が50%を超えた時点での暫定結果によると、急進左派の得票率は36%超。一方のアンドニス・サマラス(Antonis Samaras)首相率いる保守派与党・新民主主義党(ND)は28%となっている。

 これにより、急進左派が欧州諸国で初めて政権を握る反緊縮政党になり、党首のアレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)氏(40)が過去150年間のギリシャで最年少の首相となることがほぼ確実となった。

 暫定集計結果が明らかになると、ツィプラス氏はアテネ(Athens)の集会に集まった支持者らに向け「ギリシャは破滅的な緊縮策から抜け出す」と宣言。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)が総額2400億ユーロ(約31兆5000億円)規模の金融支援の条件として課した緊縮策の見直しを約束した。

 最新の予測結果によると、急進左派は単独政権に必要な151議席を獲得できない見込みで、得票率6%で第4党につけた親欧州の新興政党ト・ポタミ(To Potami)と連立政権を組む可能性が高い。なお、第3党にはネオナチ政党「黄金の夜明け(Golden Dawn)」が入っている。(c)AFP/Guy JACKSON, John HADOULIS