【1月25日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2014-15)は24日、4回戦が行われ、チェルシー(Chelsea)は2-4でブラッドフォード・シティ(Bradford City)に黒星を喫し、敗退した。

 チェルシーは、本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で、3部のチームを相手に2点を先行しながら逆転負けを喫するという、FAカップ史上最大級の番狂わせを許した。

 チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、試合を控え、プレミアリーグ首位のチームが4回戦で負ければ「失態」だと話していたが、ブラッドフォードが後半、豪華メンバーのチェルシーを相手に見事な逆転劇を演じたことで、最悪の事態が現実のものとなってしまった。

 試合は前半、ギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)とラミレス(Ramires Santos do Nascimento)の得点でチェルシーが2-0とリードした時点では、ドラマが起こりそうな気配はなかった。

 しかし、2013年のキャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2012-13)決勝進出という、大物食いの実績を持つフィル・パーキンソン(Phil Parkinson)監督のブラッドフォードは、前半の終盤にジョナサン・ステッド(Jonathan Stead)が1点を返し、後半に望みをつないだ。

 そして迎えた試合終了15分前、ブラッドフォードはチェルシーの練習生だったこともあるフェリペ・モライス(Felipe Morais)が同点ゴールを決めると、チームにとっては貴重な収入となる再試合よりも、さらに前へ出てより大きな栄光をつかむ方を選んだ。

 すると後半37分、アンディ・ハリデイ(Andy Halliday)の得点でついに逆転に成功。さらにマーク・イェーツ(Mark Yeates)がダメ押しの得点を決め、ぼうぜんとするチェルシーの選手の前で、試合は驚きの幕切れを迎えた。(c)AFP