【1月24日 AFP】モンゴル出身力士の横綱・白鵬(Hakuho)が23日、大相撲初場所で歴代最多となる33度目の優勝を果たした。

 29歳の白鵬は、2敗で優勝争いに名乗りを上げていた大関・稀勢の里(Kisenosato)と対戦。13日目まで無敗として、今場所の優勝を決めた。

 同じく2敗だった横綱・日馬富士(Harumafuji)は、横綱・鶴竜(Kakuryu)に敗れ3敗に後退している。

 白鵬は、通算32回の優勝を飾り、戦後最強の横綱と呼ばれることも多い大鵬(Taiho)の大記録を、44年ぶりに塗り替えた。

 ロシア極東サハリン(Sakhalin)島で日本人の母とウクライナ人の父の間に生まれた大鵬は、1960年から1971年の間、通算32回の優勝を飾った力士。

 2000年以上の歴史がある日本の伝統的スポーツでは、モンゴル勢の席巻が続いており、日本人横綱が不在の状況は、伝統主義者にとって悩みの種だろう。

 それでも、ムンフバティーン・ダワージャルガル(Monkhbatyn Davaajargal)の本名を持つ白鵬は、その温厚な人柄で多くの日本人ファンに慕われている。

 白鵬は、数年前まで不祥事が絶えなかった角界の威厳を取り戻す上で、大きな役割を果たしてきた。(c)AFP