イスラム国、子ども向けプロパガンダで「未来の聖戦士」育成狙う
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■「子どもたちに甚大な影響」
国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)のイラク担当報道官、ジェフリー・ベイツ(Jeffrey Bates)氏は、イデオロギー的な洗脳または暴力行為を行わせることは子どもたちの心理に大きなダメージを与え、イラクにとっても大きな問題となると語る。
「私たちはさまざまな国の事例から、これが子どもたちに何十年にもわたり甚大な影響を与えることを知っている」とベイツ氏。「彼ら(イスラム国やその他の武装組織)はこれを人員募集のためのツールとして使うだけでなく、自分たちの世界観を受け継ぎながら大人になる世代を育てようとしている」
イスラム国の拠点であるシリア・ラッカ(Raqa)で撮られたとされる写真には、スカーフをかぶりおもちゃのライフル銃を手にする少女が写されている。
シンクタンク「中東フォーラム(Middle East Forum)」のフェロー、アイマン・タミミ(Aymenn al-Tamimi)氏によれば、イスラム国がプロパガンダに子どもを使う傾向が顕著になったのは2013年半ばから。「シリア国内で影響力を誇示しようとしていた」時期と一致すると言う。
こうした目的で子どもを使う武装組織はイスラム国に限ったことではない。だが「イスラム国の場合は、より特別なメッセージ性を持つことになる。彼らは自分たちの国家を樹立したと主張しているからだ」と、タミミ氏は言う。「イスラム国は自分たちの国を次世代まで存続させるには、子どもたちが不可欠だと考え、プロパガンダに子どもを使っている」(c)AFP/W.G. Dunlop