【1月17日 AFP】第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)は16日、グループDの試合が行われ、日本は1-0でイラクに勝利した。

 前回大会覇者の日本は、約2万3000人の観客が詰めかけたブリスベーン・スタジアム(Brisbane Stadium)で、前半23分に本田圭佑(Keisuke Honda)がPKを冷静に決め、当然の勝利を手にした。

 2007年大会王者のイラクは終始強烈なプレッシャーを受け、日本が手にしたチャンスを決められていれば一方的な敗戦となるところで、試合内容は点差以上のものだった。

 本田は後半の決定機にシュートをポストに当てるなど枠に3度嫌われた。しかしながら、試合を決定づけるPKの場面では相手GKの逆を突く見事なシュートを蹴り込んだ。

 本田や乾貴士(Takashi Inui)が幾度もスペースに飛び出すなど、日本のオフザボールでの動きは秀逸だった。前半11分に香川真司(Shinji Kagawa)のシュートがゴール前をかすめると、その7分後に本田は至近距離からヘディングシュートを放ったがこれがポストを直撃し、先制点はならなかった。

 しかし、本田は香川のシュートのこぼれ球に反応した際にPKを勝ち取り、そのミスを埋め合わせた。

 日本は後半も前半と同じく中盤で試合を支配し、ディフェンス陣にもほとんど乱れはなかった。後半5分過ぎからの15分間はイラクが流れをつかんだものの、日本はこれを乗り切ると再び圧力を強めた。

 途中出場の清武弘嗣(Hiroshi Kiyotake)が立て続けにチャンスを手にしながらもこれを決められなかったが、それも致命傷にはならず、日本はそのまま快勝を収めた。

 日本はイラクとともに決勝トーナメント進出の筆頭候補となっており、最終戦ではそれぞれヨルダン、パレスチナと対戦する。(c)AFP