【1月15日 AFP】米フィラデルフィア(Philadelphia)で、あるタクシー運転手が、わずか2分間ほど乗車しほんの少し雑談しただけの客から12万円近いチップを受け取るという出来事があった。

 フリーダム・タクシー(Freedom Taxi)に勤務する夜勤専門の運転手、ウマル・マイガ(Oumar Maiga)さんはこの出来事に驚き、この謎の篤志家が何かの間違いだと言い出すのではないかと考えたため、1か月近くクレジットカードの決済手続きを行わずにいた。

 この時の乗車料は、4ドル31セント(約507円)だった。フリーダム・タクシーの経営者、エベレット・アビトボル(Everett Abitbol)さんによると、これほどまで少額の乗車料金に対するチップとしては、同社の運転手が客からもらった中でも最高額だという。

 アビトボルさんがAFPに語ったところによれば、マイガさんは名前の分からないこの客と、クリスマス前はタクシー運転手にとっては忙しくてたまらない時期だなどといった内容の雑談をした。すると客は、運転手がきつい仕事であることはよく分かっていると言い、「僕が何とかしてやろう」と切り出した。

 受け取った金額を見てマイガさんが「お客さん、何かの間違いではありませんか?」と問い掛けると、客は「その額を払いたいんだ。間違いじゃないよ」と言ったという。

 アビトボルさんは、マイガさん以上にこれだけのチップを受け取るのにふさわしい人はいないと述べている。2011年に入社したマイガさんは、「家庭的な男性で、本当に良い運転手だ。いつでも頼れる存在だ」という。(c)AFP