【1月9日 AFP】2016年リオデジャネイロ五輪の組織委員会は8日、他都市のスタジアムも使用する予定となっているサッカーの試合について、さらに多くの都市に協力を仰ぐ可能性を示唆した。

 サッカーについては、多数の試合を開催することで、ピッチが荒れる事態が懸念されている。リオ大会は、南米大陸で初めて開催される五輪で、サッカーはリオデジャネイロ(Rio De Janeiro)のほかにブラジリア(Brasilia)、サンパウロ(Sao Paulo)、サルバドール(Salvador)での試合が予定されている。

 しかし、組織委のカルロス・アルトゥール・ヌズマン(Carlos Arthur Nuzman)委員長は報道陣に対し、4つのピッチではグループリーグの多数の試合の開催に耐えられないのではと、国際サッカー連盟(FIFA)から懸念の声が上がったと話した。

「開催都市を増やす可能性があるか?そうだ。FIFAおよびブラジルサッカー連盟(CBF)と検討している」

 開催都市の増加は、ピッチが荒れるのを防ぐだけでなく、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のために作られたものの「無用の長物」になりかねないスタジアムに、再使用の機会が巡ってくるという利点もある。例えばマナウス(Manaus)やクイアバ(Cuiaba)は、数百万ドルを投じて派手な新スタジアムを建設したが、両都市には、そうしたスタジアムを満員にできる地元の人気クラブが存在しない。

 2012年のロンドン五輪では、ロンドン(London)から最大で400キロメートルほども離れたニューカッスル(Newcastle)やグラスゴー(Glasgow)でも試合が行われた。ヌズマン委員長は、開催都市を増加すれば、ピッチの状態を懸念するFIFAの声にも応えられると話した。

 リオ五輪のサッカーは8月3日から19日にかけて行われ、男子は16か国、女子は12か国が参加する。これを現在の4スタジアムで回そうとすると、1日に1試合以上を開催しなくてはならない会場が出てくる可能性がある。

 決勝と準決勝は、W杯決勝のドイツ対アルゼンチン戦が行われたブラジルサッカーの聖地、リオデジャネイロのマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で行われる。

 W杯では12のスタジアムが使用され、マラカナンの改修には400万ドルという巨額の予算が投じられたほか、全国で大会を開催するために合計30億ドルが使用されたが、いくつかの都市については、W杯後に新スタジアムを満員にするのは難しいのではないかとの恐れが当時から出ていた。

 その1つの解決策として、ブラジルでは昨シーズン、国内リーグの試合がマナウスのアレーナ・アマゾニア(Arena da Amazonia)などで開催された。

 ヌズマン委員長は、2月までに決定が下される可能性を示唆している。同月には、準備の進捗状況の確認のため、国際オリンピック委員会(IOC)が視察に訪れる予定となっている。(c)AFP