ブラジルスポーツ相、リオ五輪の準備は「ゴルフ以外順調」
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【12月27日 AFP】2016年に開催予定のリオデジャネイロ五輪の準備の進捗について、ブラジルのアルド・レベロ(Aldo Rebelo)スポーツ相は順調だと話す一方で、ゴルフの開催場所については環境関連の「問題」があることを認めた。
南米初開催となるリオ五輪で、ゴルフは112年ぶりに競技復帰を果たすが、ゴルフ会場の建設をめぐっては、環境活動家らが、森林や湿地のある自然保護区に建設するのは環境法に違反すると主張し、法廷闘争に発展した。
リオ五輪のゴルフ会場については、主催者側がコースデザイナーに計画の変更を要請した後も、リオ検察は植物が生い茂り、豊かな動物相を持った幅400メートルの自然地帯をコース周辺に設けることを要求し、建設の差し止めを求めていた。
ブラジル共産党(PCB)に所属する58歳のレベロ大臣は、AFPの取材に対し、当初は遅れが懸念された中で、多くの会場では準備が順調に進んでいるものの、ゴルフの件は課題だと認めている。
レベロ大臣は、「開催期間、日程、大会プログラムは、どれも五輪の大切な要素ですが、その一方でW杯ブラジル大会(2014 World Cup)と比べれば組織するのは簡単です。会場から会場へ、150キロメートルも移動する必要はありませんからね」と話した。
「ただW杯では12の会場がありました。どこかで問題が起きても、ほかに11の選択肢がありました。現時点で、唯一の問題はゴルフのコースです。かなり広範囲にわたって建設作業を行うので、リオ検察から要求が出ています。そのほかはすべて順調です」