【1月7日 AFP】大韓航空(Korean Air)の会長の長女で、同社の前副社長、趙顕娥(チョ・ヒョナ、Cho Hyun-Ah)容疑者(40)が、自社の旅客機内で受けたサービスに激怒し、離陸を遅らせた事件で、韓国の検察当局は7日、趙容疑者を航空保安法違反などの罪で起訴した。

 趙被告は昨年12月5日、米ニューヨーク(New York)から韓国ソウル(Seoul)に向けて飛び立とうとしていた同航空の機内で、機内サービスの一部であるマカダミアナッツの提供方法が間違っていたことに激怒し、滑走路へ移動中だった機体をターミナルに引き返させた上で乗務員責任者を降ろし、運航を遅らせた。

 12月30日に逮捕された趙被告は、航空保安法上の航路変更と、乗務員に対する暴行による安全運航阻害に加え、会社ぐるみで事件を隠ぺいするよう導いたとして公務執行妨害罪にも問われている。有罪となれば最長15年の懲役が科せられる可能性があるが、法律専門家らは、執行猶予付きの懲役刑が科されるとみている。(c)AFP/Park Chan-Kyong