【12月9日 AFP】大韓航空(Korean Air)の最高経営責任者(CEO)の娘で、同社の副社長を務める趙顕娥(チョ・ヒョナ、Cho Hyun-Ah)氏(40)が今月5日、同航空の機内サービスに激怒し、乗務員責任者を降機させた件がメディアで騒がれる中、同社は9日、正式に謝罪を表明した。

 この件は、米ニューヨーク(New York)から韓国ソウル(Seoul)に向けて飛び立とうとしていた同航空の旅客機内で、機内サービスの一部であるマカダミアナッツの提供方法が間違っていたことに趙副社長が激怒し、滑走路へ移動中だった機体を引き返させた上で乗務員責任者を降ろしたもの。韓国メディアでは、趙副社長のとった行動が高圧的で横柄だとして大きな批判が広がっている。

 同社は趙副社長が機内サービスの問題点を指摘したことは「理にかなっている」としながらも、乗務員責任者を降ろすために機体を引き返させたことによって遅延が生じたことは不適切だったと認め、「緊急事態でなかったにもかかわらず、機体を引き返させ乗務員を降ろさせるという行き過ぎた行為により、乗客の皆様にご迷惑をおかけしたことをおわびびする」と述べた。ただし、同じ声明の英語版では「行き過ぎた行為」の部分が削られている。(c)AFP