【12月31日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)は30日、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に対する1年間の移籍禁止処分を支持する決定を下した。

 18歳以下の選手と契約して規定違反を犯したとして、4月に国際サッカー連盟(FIFA)から処分を受けたバルセロナは、異議を申し立てていたがCASはこれを「却下」した。

 これによりバルセロナは、2015年1月の冬季移籍市場と、2015-16シーズン開始前の夏季移籍市場で選手を買うことができなくなった。新たに選手を獲得できるのは2016年の1月からとなる。

 バルセロナはまた、45万スイスフラン(約5400万円)の罰金を受けている。

 しかしながらバルセロナは、FIFAとCASが拠点を置くスイスの連邦裁判所に上訴することを検討していると表明した。

 バルセロナ側は「不均衡」で「度が過ぎた」処分に対し、「全面的に同意できない」と声明で発表し、「FIFAの規定とスペインの法律の間に存在する解釈の違い」によって引き起こされた「誤り」があったと認めている。

 またバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長はクラブ公式チャンネルのバルサTV(Barca TV)で、「FIFAと会長は、この決断により、世界のサッカーを守るという目標から離れていくことになる。不十分な規則が優先されている。FIFAがこの規則を書き換える分別を持ち合わせていることを願う」とコメントした。(c)AFP