【12月24日 AFP】(一部更新)イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が24日、米国主導の有志連合の軍用機をシリア北部で撃墜したと、非政府組織(NGO)のシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が発表した。ヨルダンの国営ペトラ通信(Petra)は同日、ヨルダン軍関係者が、同国軍の軍用機が墜落してパイロットがイスラム国に拘束されたことを確認したと伝えた。

 シリア人権監視団は「イスラム国のメンバーが、シリアのラッカ(Raqa)で軍用機を対空ミサイルで撃墜し、(非シリア人の)アラブ人パイロットを拘束したとの報告を確認した」と発表した。

 一方、イスラム国のラッカ支部は、イスラム国の戦闘員らがパイロットを拘束している写真をウェブサイトに掲載した。写真の説明文にはパイロットの名前とパイロットがヨルダン国籍であることが書かれていた。

 公開された写真は数枚で、その1枚には白いシャツ以外何も身につけていないパイロットが、4人の男に水の中から連れ出される様子が映っていた。別の写真は、武装した十数人の男に囲まれたパイロットの姿を捉えていた。

 イスラム国は、赤外線誘導ミサイルで軍用機を撃墜したと主張している。

 ヨルダンの国営ペトラ通信はヨルダン軍筋の話として「24日朝にラッカのイスラム国の潜伏先に対してヨルダン空軍が複数の航空機で実施した作戦の最中、航空機の1機が墜落し、パイロットが拘束された」と伝えた。(c)AFP