スパーズが輝いた2014年のNBA
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【12月26日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)の2014年を象徴するのは、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)が王座を奪還した瞬間になるはずだった。――しかし、永久追放となったロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)の前オーナー、ドナルド・スターリング(Donald Sterling)氏の騒動で、その栄光は印象が薄れるものになってしまった。
若手とベテラン勢が完ぺきに融合したスパーズは、史上最も一方的なシリーズの一つとなったNBAファイナルで、2連覇中の王者マイアミ・ヒート(Miami Heat)を粉砕し、長期にわたる成功の秘訣は、強固なリーダーシップと若い才能の育成であることを示した。
スパーズは、将来的に殿堂入りするであろうティム・ダンカン(Tim Duncan)、トニー・パーカー(Tony Parker)、そしてエマニュエル・ジノビリ(Emanuel Ginobili)が一丸となってチームをけん引し、シリーズ第5戦でヒートとの勝負に決着をつけた。
スパーズでは、フランス出身のパーカーとアルゼンチン出身のジノビリが計4個、米領バージン諸島(US Virgin Islands)生まれのダンカンが、グレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチ(HC)と一緒に計5個の優勝リングを手にしている。
5個目のリングに最も重みを感じているというダンカンは、「これまで以上に、喜びが大きい」と明かし、「それは時期的なことや、キャリアの終わりが近づいていること、2人(ジノビリとパーカー)が一緒にいてくれることが理由だね。とにかく鮮明に記憶に残っているし、楽しい経験だ」と述べた。
スパーズがヒートを撃破した今回のファイナルでは、前者の紛れもない強さと、後者の明らかな弱さを露呈した。
スパーズには、ファイナルで最優秀選手(MVP)に輝いた23歳のカウィ・レナード(Kawhi Leonard)という将来の良き担い手がおり、ヒートの栄冠がスーパースターのレブロン・ジェームズ(LeBron James)頼みであったのとは対照的に、チームワークが一層強固になり、選手層も厚みを増している。
ファイナルを最後に「ビッグ3」が解散したヒートでは、ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)が膝の故障に加え、年齢的な問題に直面しつつある。クリス・ボッシュ(Chris Bosh)は、ヒートが王者に君臨した2シーズンで、その才能の片りんを見せつけるだけに終わった。
スパーズのボリス・ディーオウ(Boris Diaw)は、「ファイナルは、個人プレー対チームプレーの戦いだったね」と語った。
2010年にヒートへ電撃移籍したジェームズは、昨季までの4年間でチームをNBAファイナルに4度導き、そのうち2回でタイトルを獲得している。しかし、その王朝時代は2014年のファイナル後に崩壊してしまった。
ジェームズは、今季から古巣クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に復帰し、故郷への償いを模索しようとする姿勢が称賛された。熱狂的で有名なキャバリアーズのファンは、ジェームズが7年間所属したチームを去った当時、ユニホームを燃やす暴挙に出た。