引退発表のアンリにアーセナルの選手らから賛辞の声
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■古巣からも賛辞、しかしなかには恨み節も
アーセナルは公式ウェブサイトのトップページでアンリの特集を組み、2008年7月、ファン投票でクラブ史上最も偉大な選手に選出された際の記事を改めて紹介している。
また、アンリがその名を知らしめたクラブであるASモナコは、クラブの扉はいつでも開いていると声明を発表し、心憎い賛辞を寄せている。
「成功に彩られ、驚異に満ちた旅を送ったとてつもない王者に、ASモナコもねぎらいの言葉を贈らせていただきます。世界中のサッカーファンに与えた感動に、そしてこのモナコで培った経験にありがとう」
米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・レッドブルズ(New York Red Bulls)で現役選手としてのキャリアを終えたアンリは、来月にはロンドン(London)に戻り、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)の解説者と大使を兼任する予定となっている。
アンリはバルセロナ時代にも、アーセナル在籍時はついに手が届かなかったチャンピオンズリーグだけでなく、2度のリーグ優勝、さらにはスペイン国王杯(Copa del Rey)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup)、クラブW杯(FIFA Club World Cup)のタイトルを獲得した。
そのバルセロナも公式ウェブサイトにメッセージを寄せ、最後は「メルシー、アンリ!」という言葉で締めくくった。
1998年に8か月在籍したイタリア・セリエAのユベントスも、公式ツイッターに「サッカーの本物の親善大使だった。@ThierryHenryの新しい冒険に、幸多からんことを!」と投稿した。
とはいえ、アンリ引退についての反応が、すべて温かいものだったわけではない。2009年に行われたW杯南アフリカ大会の欧州予選プレーオフで、アイルランドはアンリのハンドによってW杯出場を阻まれた。
元アイルランド代表MFのロリー・デラップ(Rory Delap)氏は、BBCラジオ5(BBC Radio Five)でそのことに言及し、「偉大な選手のなかには、その偉業がかすむようなことをした者も何人かいる。彼はあの件を間違いなく後悔しているはずだ。アイルランドでは、あの恨みはまだまだ忘れられていない」と話した。(c)AFP/Tom WILLIAMS