アンリがレッドブルズ退団を発表、現役は続行か
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【12月2日 AFP】サッカー元フランス代表のティエリ・アンリ(Thierry Henry)は1日、4年半所属した米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・レッドブルズ(New York Red Bulls)を退団すると、クラブの公式ウェブサイトで発表した。
フランス代表の歴代最多得点記録を持つ37歳のアンリは、「残念ながら、30日に行われた試合が私にとってニューヨーク・レッドブルズでの最後の試合となった」とコメントした。
2011年にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)から活躍の場をMLSに移していたアンリは、「契約終了後にチームを離れる決意を固めていた」と明かしている。
レッドブルズでディレクターを務めるジェラール・ウリエ(Gerard Houllier)氏は、10月に仏サッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」に対し、アンリは12月にチームを退団するとみられるが、引退せずに別のチームで現役を続行することになるだろうと述べていた。
アンリはこの日、「今後については、これから数週間じっくり考えて決断を下す」としている。
これまでASモナコ(AS Monaco)やユベントス(Juventus)、アーセナル(Arsenal)に所属していた経歴を持つアンリは、「良い時も悪い時も、公衆の面前で醜態をさらしても、そして雨や雪の中でも」クラブと自分を応援してくれたファンに感謝の意を示した。
アンリは、2011年から2014年の間にMLSオールスターゲーム(MLS All-Star Game)に4度選出されたほか、2014年シーズンにはチームを2008年シーズン以来となるイースタンカンファレンス決勝に導いた。
レッドブルズのマルク・ド・グランプレ(Marc de Grandpre)GMは、アンリを称賛し、今後の活躍を祈った。
「彼は史上最高の選手の一人であり、わがクラブの歴史において、永遠に特別な存在であり続けるだろう。ティエリの今後の活躍を祈っている」
フランス代表として通算123試合に出場し計51得点を記録しているアンリは、1998年のW杯フランス大会をはじめ、2000年の欧州選手権で母国を優勝に導くなど、主要大会のタイトルをほとんど獲得している。
アンリはまた、フランス・リーグ1、イングランド・プレミアリーグ、スペイン1部リーグでもタイトルを獲得しており、バルセロナでは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇も経験した。
カリブ海のフランス領アンティル(Antilles)諸島の血を引くアンリは、16歳でASモナコに入団すると、1999年には夢を追い求めてユベントスからアーセナルへ移籍した。
そしてアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督の下、エマニュエル・プティ(Emmanuel Petit)氏やパトリック・ヴィエラ(Patrick Vieira)氏らと共に、「無敵」と称されたアーセナルの選手として活躍した。(c)AFP