【12月9日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は8日、マラリアに関する最新報告書を発表し、マラリアによる死者数が2000年からほぼ半減したことを明らかにした。その一方で、エボラ出血熱が流行する西アフリカでは、死者数が増加に転じる恐れがあると指摘した。

 WHOによると2000~13年、全世界でマラリアによる死亡率は47%、5歳未満では53%低下した。マラリアによる死者の90%はサハラ以南のアフリカでの犠牲者だが、ここでも死亡率は54%低下している。5歳未満に限れば死亡率は58%低下し、およそ390万人の子どもたちがマラリアによる死を回避できたことになる。

 同時にWHOは、蚊帳が入手できなかったり、予防医療を受けるられなかったりする人たちもまだ多いと指摘するとともに、一般的な殺虫剤に抵抗力を持つ蚊の存在に懸念を示した。(c)AFP/Alice RITCHIE