【12月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督は1日、主将のスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)に対して、クラブ側が新たな契約を提示していることを明らかにした。

 2日にリーグ最下位のレスター・シティ(Leicester City)と対戦するロジャーズ監督は、この日行われた記者会見で、「最近のクラブの動きとしては、スティーブン・ジェラードと代理人に対して契約を提示している。現時点では、そういう状況だ」と語った。

 北アイルランド出身のロジャーズ監督は、問題は「決して金額ではない」とし、「彼とは長時間じっくり話したところであり、金額は問題ではない」と述べた。

「これからシーズン終了まで、彼には考える時間を持つ権利がある」

 元イングランド代表で34歳のジェラードは、16年間のキャリアをリバプール一筋で過ごしている。

 しかしながらジェラードは10月、契約更新の提示がなければ、本拠地アンフィールド(Anfield)を去る可能性を示唆した。

 来年5月に契約満了となるジェラードは、「今夏に引退する予定はない」とコメントしている。

「来季もプレーするよ。リバプールやほかのチームからのオファーを待たなければならないけど、とにかくリバプール次第だ」

 ジェラードは本拠地で行われた11月29日のストーク・シティ(Stoke City)戦でデビュー16周年を迎えたが、試合では先発を外された。

 しかしながら、ロジャーズ監督はジェラードを控えに回した決断について、毎試合プレーさせることは現実的ではないとする信念以外に理由はないと強調した。

 ジェラードは11月30日に、練習中に撮影したロジャーズ監督との写真をコメントつきでインスタグラム(Instagram)に投稿し、「2人についての大多数の報道はナンセンスだ」と不仲説を一蹴した。

 ジェラードが後半に出場したストーク戦では、ロジャーズ監督はジェラードの定位置である中盤のアンカーに、ルーカス・ペッツィーニ・レイヴァ(Lucas Pezzini Leiva)を起用した。

 そのロジャーズ監督の采配は、絶対条件である勝利に加えて、無失点という結果でも正当性が示された。

 ロジャーズ監督は、ジェラードとの不仲説について質問されると、「ない、150パーセントあり得ない」と否定した。

「われわれの関係を2つの単語で表すならば、誠実と尊敬だ。彼はまぎれもなくプレミアリーグ史上最高の選手だ」

「彼が何試合に出場するかは大したことではない。試合のレベルこそ、われわれが見据えていく重要な課題なんだ」

(c)AFP