【11月24日 AFP】女子ゴルフ、CMEグループ・ツアー選手権(CME Group Tour Championship 2014)は23日、米フロリダ(Florida)州ネープルズ(Naples)のティブロン・ゴルフクラブ(Tiburon Golf Club)で最終日が行われ、リディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)がプレーオフを制して優勝を飾り、今季の世界女王の座を獲得した。

 17歳のコーは、カルロタ・シガンダ(Carlota Ciganda、スペイン)がアプローチショットを茂みに入れてしまったプレーオフの4ホール目をパーで締めくくり、フル参戦を果たしたツアー初年度で3つ目となるタイトルを手に入れた。

「大きな年になりました。まるで、ジェットコースターに乗っているようでした」と明かしたコーは、「多くを学びましたし、特にプレーオフを制した大会では、すごく勉強になりました。来年は、もっと良い年にしたいと思います」と抱負を語った。

 72ホールを終えて、コーとシガンダ、そしてジュリエッタ・グラナダ(Julieta Granada、パラグアイ)が通算10アンダーで並び、18番でのプレーオフに突入した。

 今季3回目となるトップでのホールアウトを果たしたコーは、プレーオフが決まった時点で、すでにステーシー・ルイス(Stacy Lewis、米国)との争いを制してボーナスの100万ドル(約1億1700万円)獲得を決めたが、今季最終戦の賞金50万ドル(約5900万円)をめぐるもう一つの勝負が残されていた。

 プレーオフ最初のホールでは、3人ともパーを記録したが、次のホールではグラナダが90センチのパーパットを外して脱落。優勝の行方はコーとシガンダに絞られた。

 今回のコースの中で2番目に難しいとされる18番での3ホール目では、シガンダがアプローチショットを約1.8メートルにつけた。しかし、コーが9メートルのパットをわずかに外すと、シガンダもカップに弾かれ、両者パーで勝負は持ち越された。

 日没が近づく中で迎えた4ホール目では、シガンダのアプローチショットが斜面を転がり、グリーンを越えて湖横にあるハザード内の茂みに入ってしまった。シガンダはドロップしたあとのチップショットもわずかに届かず、コーが約7.6メートルの距離を2打で沈めてタイトルをものにした。

 コーは、この日だけで今季の賞金総額にほぼ相当する150万ドル(約1億7600万円)を手に入れたが、プレーの最中に大金が頭によぎることは決してなかったとコメントした。

「そのことについては、本当に考えていませんでした」と語ったコーは、「プレーしている最中も、バーディーを取ることと楽しむことだけを目標にしていました」と強調した。

 世界ランク2位のルイスは、トータル4アンダーで9位タイに入り、年間最優秀選手、賞金女王、そして年間平均スコアが最少の選手に贈られる「ヴァーレ・トロフィー(Vare Trophy)」という3つの賞を確保した。米国人選手として、この3賞を年間で総なめにしたのは、1993年のベッツィ・キング(Betsy King)以来となる。(c)AFP