【11月17日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)で優勝したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2014)決勝を控え、ATPファイナルの決勝を棄権したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)のコンディションに疑問を投げかけた。

 世界ランク2位のフェデラーは、21日に仏リール(Lille)で開幕するデビス杯決勝に向けて、時間との闘いに直面している。

 33歳のフェデラーは、今年すでに何度か苦しめられていた腰の痛みを、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と対戦したATPファイナル準決勝で再発させた。

 ジョコビッチは、棄権を表明した直後のフェデラーと言葉を交わし、その際にフェデラーが、デビス杯での初優勝に向けて、コンディションとの闘いだと語ったことを明かした。

「彼と話したけど、デビス杯の決勝には疑問が残るね。まだ分からないらしい」

「成績から見ても、彼は戦えるときに戦う選手だ。だって、棄権は長いキャリアの中でわずか3回だろ。デビス杯決勝のために体力を温存したとは思えない」

「彼にとっても重要な試合の一つだったはずだ。戦える状態であれば、コートに立っていたはずさ」

 フェデラーの棄権により、ジョコビッチはATPファイナル3連覇を達成した。

 世界ランク1位のジョコビッチは、1980年代のイワン・レンドル(Ivan Lendl)氏以来となる大会3連覇を記録したものの、納得のいかない形で終わったことを認めている。

「ダブルスの試合中に(フェデラーの棄権を)知った。ウオームアップをして試合の準備をしながら、観客が期待するような良い試合をしたいと考えていた」

「こんな優勝は史上初じゃないかな。今日の優勝について語るのは、少し変な感じだ」

「重要なライバルとの試合に、相手の棄権で勝つのは、決して良い気持ちじゃない。でも仕方ないね」

(c)AFP