【11月15日 AFP】イラク政府軍は14日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が制圧していた首都バグダッド(Baghdad)北方のサラハディン(Salaheddin)州にある戦略的要衝の都市、バイジ(Baiji)を奪還した。

 バイジは6月以降、イスラム国が支配下に置いていたスンニ派地域の都市の一つで、これまでに政府が奪還した中では最大規模の街となる。イスラム国が掌握している同国第2の都市モスル(Mosul)とティクリート(Tikrit)を結ぶ高速道路沿いに位置し、国内最大の製油所がある。

 サラハディン州議会のアフメド・クライム(Ahmed al-Krayim)議長はAFPに対し、「イラク治安部隊はバイジの市街地を完全に掌握した」と語った。バイジの奪還作戦にはイラク治安部隊のほか警察、シーア派(Shiite)民兵組織、各部族の部隊が参加しており、その後も北郊にある製油所に向かって進軍しているという。製油所を奪還することができれば、政府軍にとってはさらに大きな勝利となる。(c)AFP