【11月14日 AFP】カタールサッカー協会(Qatar Football Association)のハマド・ビン・ジャシム・ビン・ジャブル・サーニ(Sheikh Hamad bin Jassem bin Jabr al-Thani)会長は13日、2015アフリカネイションズカップ(2015 The Africa Cup of Nations)の代替開催について、正式な要請は受けていないものの、開催実現に「備えている」と明かした。

 モロッコでの開催が取りやめとなった同大会について、カタールは「正式な開催要請」は受けていないとした上でジャブル・サーニ会長は、「正式に要請された場合、アフリカサッカー連盟(Confederation of African FootballCAF)のイッサ・ハヤトウ(Issa Hayatou)会長と強力な関係を持つカタールは、大会開催を支援する準備ができている」とコメントした。

 ジャブル・サーニ会長は、カタールにはコレラが大量発生したナイジェリアの代わりに1995年のワールドユース選手権(FIFA World Youth Championship)を開催した実績があるとしている。

 フランスのスポーツ紙レキップ(L'Equipe)は12日、アフリカサッカー連盟(CAF)が代わりの開催地を見つけらなかった場合、2022年のサッカーW杯(2022 World Cup)を開催するカタールが解決策になり得ると報じていた。

 しかし、カタールサッカー協会のサウード・アル・ムハンナディ(Saud al-Muhannadi)副会長は同日、「非論理的だ」との見解を示し、報道を否定した。

 開催地だったモロッコは10月上旬以降、エボラ出血熱の流行を理由に開催延期を訴えていたが、これに業を煮やしたCAFは、同国での開催取りやめと出場取り消しを決めていた。モロッコには、重い罰金などのさらなる処分も下されるとみられる。(c)AFP