【11月14日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)は13日、英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で5日目が行われ、ダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)に4-6、6-4、6-1で勝利した大会第4シードの錦織圭(Kei Nishikori)が準決勝進出を果たした。

 試合前に第7シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が太ももの負傷により棄権したため、錦織の対戦相手は急遽フェレールに変更となった。

 錦織は第1セットを落としたものの、慌てることなくそこから尻上がりで調子を上げ、初出場となるシーズン最終戦のツアー・ファイナルで2勝目を挙げた。

 同日に行われた試合で、第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が6-0、6-1で第5シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に勝利したため、錦織はグループ2位での準決勝進出が確定した。

 錦織は、「第3セットはほとんど完璧だった。サーブも良かったし、全体的によく動けていた」と語っている。

「試合前に対戦相手が変更となり、戦い方の変更を余儀なくされたため、適応するのに苦労した。だけど準備はできていたし、勝てたので嬉しいです」

 世界ランク10位のフェレールは、出場選手のけがによる大会棄権に備え、この一週間はずっと会場のO2アリーナで調整を行っていた。

 フェレールは試合後、「先週は休養にあてて、9日に現地入りした。それから4日間練習を行い、状態は完璧だったが、ケイの方が上手だった」とコメントしている。(c)AFP