【11月10日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は9日、北京(Beijing)で開かれたアジア太平洋経済協力会議(Asia-Pacific Economic CooperationAPEC)最高経営責任者(CEO)サミットで演説し、中国主導の「アジア太平洋の夢」のビジョンを世界に向けて提示した。

 習氏は「われわれには、アジア太平洋地域の夢を、同地域の諸国民のために創造し実現する責任がある」と表明。そのような夢は「アジア太平洋全体の共有する運命に基づくもの」であり、「中国はすべての隣国と仲良くやっていきたい」と述べた。

 だが、中国は東シナ海(East China Sea)の尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)をめぐり日本と、また戦略的に極めて重要な南シナ海(South China Sea)で西沙諸島(英語名:パラセル諸島、Paracel Islands)をめぐり周辺国と領有権を争っており、習近平主席の下で両海域での領有権の主張を強めている。(c)AFP