ナイジェリア拉致少女200人、解放されても残る不安
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■懸念される性的虐待や精神状態
再び生活と勉学を始める場の確保も問題だが、少女たちと家族は身体的、精神的な困難や、保守的な価値観による偏見にも直面するだろう。
娘とめいが人質に含まれている牧師のエノク・マークさんは懸念する。「娘たちの状態が非常に心配だ。ボコ・ハラムに妊娠させられたり、洗脳されたりして帰って来るのではないかと不安だ。彼女たちが精神的に影響を与えられていれば、地域社会への復帰にも影響が及ぶ可能性がある」
特に婚外性交渉や妊娠が明らかになれば、大きな障害となる。家族は、地域に深く根を下ろしている保守的な価値観とも闘わなければならないだろう。ボコ・ハラム側は、少女たちに残酷な扱いや性的虐待はしていないと主張しているが、人権団体などはその両方について、脱出してきた少女たちから報告を得ている。
マークさんは、もしも娘たちが妊娠させられていたり、イスラム教に改宗させられていたりすれば「それを嫌う」親戚がいても仕方がないと思いつつ「どんな状態で帰って来ても勘当するわけにはいかない」と語った。
少年たちを強制的に兵士とし、少女や若い女性を拉致するのは、チボクの事件以前からボコ・ハラムの常とう手段だった。ボコ・ハラムに拉致されている女性たちの総数は数百に上るとする推計もある。政府が停戦合意を発表した翌日でさえ、アダマワ(Adamawa)州で40人の女性がボコ・ハラムに拉致されたとみられている。
マークさんは「暴力はまだ続いている。さらなる拉致から少女たちを守らなければならない。これだけの苦難をくぐり抜けた後に、恐怖に満ちた雰囲気の中にとどまらなければいけないということが、少女たちの精神状態にもたらす悪影響が心配だ」(c)AFP/Aminu ABUBAKAR