【10月18日 AFP】ケニアは、圧倒的な強さを誇る同国の陸上長距離選手が禁止薬物がらみのトラブルに巻き込まれないよう、外国のエージェントに対する、新たな承認制度を設けようとしている。

 これは、政府が支援するドーピング対策チームの提言によるもので、不道徳な代理人が、ケニア出身の選手を運動能力向上薬の使用に誘導しているという報告があったという。

 世界反ドーピング機関(World Anti-Doping AgencyWADA)は、2012年1月から2013年6月までの間に、17人のケニア人選手が禁止薬物に陽性反応を示したことを受け、同国に取り締まりの強化を促していた。また、これらの禁止薬物には、赤血球の産生を促進するエリスロポエチン(ErythropoietinEPO)も含まれていたという。

 ケニアのスポーツ大臣は、ケニア陸連(Athletics KenyaAK)の審査会が承認した代理人のリストを発表するとおり、ケニア人選手の間でドーピングがまん延しているという情報に従い、3か月の調査で明らかになった事実を公にすると、「故意に違反行為をした人には厳重な処罰を」下すべきだと主張した。

「WADAを含む関係当局と連携し、問題のある個人、アスリート、関係者、団体に対し、どのような措置を取るか決定する」

 また、ケニアは自国の反ドーピング機関を設立する予定だとしている。(c)AFP