【10月17日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)の会長を退任したルカ・ディ・モンテゼーモロ(Luca di Montezemolo)氏は16日、「タイトル獲得まで待つことができない」として、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が離脱することを明らかにした。

 過去に2度年間王者に輝いているアロンソは、契約が2年残っているにもかかわらず、今季限りでフェラーリを去ることが濃厚とされていた。

 先日、フェラーリの会長職を退任したモンテゼーモロ氏は、イタリア放送協会(RAI)に対し、アロンソが「2つの理由のため」離脱することを明らかにしている。

「彼は2つの理由により、チームを離れることになった。ひとつは、彼が違う環境で挑戦したかったからだ。もうひとつは、彼が再びタイトルを手にすることを待てる年齢ではなくなったことだ」

 残り3戦となった今季のドライバーズタイトルから後退しているアロンソは、勝てるマシンを生産することができなくなったとして、フェラーリに見切りをつけたとされている。

 モンテゼーモロ氏は、「勝利から見放されたことに彼は落胆しており、新たなモチベーションを必要としていた」と語っている。

 アロンソとフェラーリの契約は2016年末までとなっていることから、アロンソはチームとの契約を2年残して去ることになる。

 アロンソの今後の動向に注目が集まる中、総合優勝4回を誇るセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、フェラーリと契約間近とされている。ベッテルは先日、レッドブル(Red Bull)を去ることを表明している。(c)AFP