【10月15日 AFP】一部の乗客が頭から水を被るなどの被害が出た、今年7月に離陸後の豪カンタス航空(Qantas Airways)機の客室で起きた漏水は、清掃用具のモップによりパイプの接続部分が緩んだことが原因だった可能性があるとの調査報告が15日、発表された。

 豪メディアが「飛行機の中の湖(レイク・オン・プレイン)」と呼ぶこの事故は今年7月、401人が乗った米ロサンゼルス(Los Angeles)発豪メルボルン(Melbourne)行きのエアバス(Airbus)A380型機で、離陸直後に発生した。

 豪運輸安全局(Australian Transport Safety BureauATSB)によると、漏水は調理室のパイプの接続部分が緩んだために発生し、水量は約700リットルだった。

「航空機全体の調査をした結果、清掃用のモップの束が接続部分の金具にからまっているのが発見され、継ぎ手が別々の方向に回転したことを示す証拠があった」と、ATSBの声明は述べた。

 カンタス航空によると、漏水による安全上の問題はなかったが、「乗客の快適性」を考慮し、機長がロサンゼルスに引き返すこと決めたという。(c)AFP