【10月6日 AFP】14-15イタリア・セリエAは5日、第6節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は3-2でASローマ(AS Roma)に勝利した。

 3人が退場を命じられ、少なくとも1つの不可解なPKがあった大荒れの試合で、ユベントスはレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)が終了間際に決勝点を挙げ、大一番での勝利を自慢する権利を手にした。

 試合はローマのルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督が前半のうちに退席処分となり、さらに終了間際には、激しくやり合ったユベントスのアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)とローマのコスタス・マノラス(Kostas Manolas)がともにレッドカードを提示された。

 ガルシア監督は今週、首位を争うこの一戦はイタリアサッカー界の「宣伝試合」だと話していた。そして満員のユベントス・スタジアム(Juventus Stadium)で行われた一戦は、ドラマに事欠かない展開となり、ローマも今季初黒星は喫したものの、ユベントスのリーグ4連覇を阻む最有力候補としての評価をさらに高めている。

 ユベントスは、けがから復帰した中盤の大黒柱アンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)が今季初出場を果たした。一方、ローマのガルシア監督は、左SBにアシュリー・コール(Ashley Cole)ではなくホセ・ホレバス(Jose Holebas)を起用した。

 ユベントスは前半27分、それまでチャンスを作っていたカルロス・テベス(Carlos Tevez)が、この日最初のPKで先制点を挙げた。

 ピルロのFKが壁に入っていたダグラス・マイコン(Douglas Maicon)の腕に当たると、ジャンルカ・ロッキ(Gianluca Rocchi)主審は、一度ユベントス側のPKのアピールを退けようとしたが、両チームの選手が一斉に主審を取り囲む中で、改めてPKを指示した。

 その傷に塩を塗るかのように、ローマはガルシア監督のギターか何かを弾くような仕草が審判への侮辱と判断され、退席を命じられている。

 それでもチームは失点から数分後の前半32分、ペナルティーエリア内のボールのないところでフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)がシュテファン・リヒトシュタイナー(Stephan Lichsteiner)に倒されてPKを獲得すると、これをトッティ自身が決め、試合結果を左右する何らかの力がはたらいているのではないかとの疑いも薄まった。

 この2つの得点をきっかけに、テベスがホレバスを突き飛ばすなど、両チームの選手は熱くなる場面が増えたが、スタジアムは前半終了直前に静まりかえった。左サイドでスペースを得たジェルヴィーニョ(Gervinho)がゴール前まで進入し、絶妙なスルーパスを送ると、これを受けたフアン・マヌエル・イトゥルベ・アレバロス(Juan Manuel Iturbe Arevalos)がシュートを流し込んだ。

 しかし、ローマの歓喜は長く続かなかった。ハーフタイム目前の前半ロスタイム、味方とのパス交換からエリア内に突進したポール・ポグバ(Paul Pogba)が、ミラレム・ピアニッチ(Miralem Pjanic)とのちょっとした接触で倒れると、ロッキ主審はまたしてもペナルティースポットを指さした。

 リプレーでは、ファウルがあった地点はエリアの外にも見えたが判定は変わらず、テベスがこの日2度目のPKを成功させてユベントスが同点に追いついた。

 そしてユベントスは、ピルロに代えてアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)を投入し、迎えた試合終了間際、CKからボヌッチが決勝点を挙げた。しかし、こぼれ球からボヌッチが強烈なボレーシュートを放った瞬間、少なくともユベントスの選手2人がオフサイドの位置に立っていた。

 試合はその後、マノラスがモラタに危険なスライディングタックルを見舞うと、一触即発の雰囲気となった両選手の間にユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督が割って入るなど、両陣営がピッチ上で入り乱れる事態となり、後味の悪い終了のホイッスルを迎えた。(c)AFP