【10月2日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ2014(AFC Champions League 2014)は1日、準決勝第2戦が行われ、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(Western Sydney Wanderers)は2-0でFCソウル(FC Seoul)に勝利し、2戦合計2-0で決勝進出を決めた。

 ワンダラーズはマテオ・ポリャク(Mateo Poljak)とシャノン・コール(Shannon Cole)が得点を記録し、サウジアラビアのアル・ヒラル(Al-Hilal)と対戦する決勝に駒を進めた。

 オーストラリア勢が決勝に進出したのは、2008年のアデレード・ユナイテッド(Adelaide United)に続き、ワンダラーズで史上2チーム目となる。

 ワンダラーズは理想的な立ち上がりをみせ、試合開始早々の3分、相手GKがパンチングでクリアしたボールをポリャクがペナルティーエリア外からボレーでたたくと、鋭いシュートがネットに突き刺さった。

 その後、ホームのワンダラーズは何度か好機を迎えたが、ブレンドン・サンタラブ(Brendon Santalab)が決めきれず、より連動し、ボールを持った時に意図のあるプレーをみせていたのはFCソウルの方だった。

 前半はFCソウルがボールを圧倒的に保持し、CKの数も6対0とするなかで、ワンダラーズはボールを持つこともままならなかった。

 それでもワンダラーズは、後半に入って盛り返すと、19分にはDFのコールが決定的な追加点を奪った。ラビノット・ハリティ(Labinot Haliti)のクロスにコールが頭で合わせると、FCソウルは2ゴールが必要となり、決勝進出はかなり難しくなった。

 第1戦を0-0で引き分けていたFCソウルは、結局このまま敗れ、5年間続いていた韓国勢のAFCチャンピオンズリーグ決勝進出も途切れることになった。

 一方、ワンダラーズは固い守備を頼りに勝利を収め、今大会8度目の無失点を達成して決勝進出を果たしている。またワンダラーズは、トニー・ポポビッチ(Tony Popovic)監督の下、チームが発足してからわずか2年での快挙達成となった。

 準決勝のもう1試合では、アル・ヒラルが1-2でアル・アイン(Al Ain)に敗れたものの、2戦合計スコアで4-2と上回り、13年ぶりの決勝進出を決めた。(c)AFP