【9月30日 AFP】ウクライナ東部ハリコフ(Kharkiv)で28日夜、市内に立つロシア革命の指導者ウラジーミル・レーニン(Vladimir Lenin)の巨大像が、ウクライナ政府支持派の人々によって引き倒された。

 1960年代に建造されたレーニン像は高さ8.5メートルで、国内最大。旧ソ連の支配の象徴であり、昨年から続く親ロシア派と親欧派との対立ではロシアの影響力の表れとみなされ、論争の種ともなっていた。

 ウクライナ東部にありながらウクライナ政府寄りのハリコフ州当局は、既にレーニン像の撤去を約束していたが、先に住民たちが手を下した形だ。州内務省は、歴史的建造物破壊の容疑で同日夜に捜査を開始したが数時間で終了し、この一件による負傷者もなかったと発表している。(c)AFP