【9月26日 AFP】ツール・ド・フランス(Tour de France)の元王者で、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)に所属するカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)が25日、2015年2月に現役引退することを表明した。

 2011年のツール・ド・フランス(2011 Tour de France)と、2009年のUCIロード世界選手権(2009 UCI Road World Championships)エリート男子ロードでタイトルを獲得した経歴を持つエヴァンスは、2015年2月1日に初めて開催されるカデル・エヴァンス・グレート・オーシャン・ロードレース(Cadel Evans Great Ocean Road Race)が最後の大会になると明かした。

 エヴァンスはまた、スペイン・ポンフェ(Ponferrada)で開催されているUCIロード世界選手権大会(2014 UCI Road World Championships)、ジロ・デ・ロンバルディア(Giro di Lombardia)、来年1月のツアー・ダウンアンダー(Tour Down Under)にも出場するとしている。

 37歳のエヴァンスは、「2015年はBMCレーシングチームの一員として、2月第1週の大会までフルシーズンを戦う」と語った。

「現役最後の大会は、初開催となるカデル・エヴァンス・グレート・オーシャン・ロードレースだ」

 エヴァンスは、2011年のツール優勝以降、成績が下降線をたどっていたことが、去就を決める要因になったと認めた。

 ツールでタイトルを獲得するまで、エヴァンスは同大会の総合2位を2回、グランツール(三大ツール)では総合5位以内6回を記録していた。

 しかし、2011年以降の最高成績は、第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)での総合3位となっており、今年のジロでは総合8位、2012年のツールは総合7位に終わっている。

 エヴァンスは、「40歳という年齢に達した時に、プロとして高いレベルで戦えるとは、最初から思っていなかった」と語った。

「これまで、年齢に限界を設けたり、言い訳にしたことはないが、特に高いレベルで戦える40歳を目指したこともなかった。つまり、やめる時が来たというだけだ」

「家では私の帰りを待ち、私が空港に行く姿を悲しく見送る家族がいる。これからは、その家族のために自分の人生を費やす時期がきたんだ」

「そしてさらに、今年はチームと歩みながら少し(違う)方向がみえた。今年のジロでのパフォーマンスを例に挙げると、われわれは入念に準備を行い、何のトラブルもない状況を作り上げた」

「私は素晴らしいチームに恵まれた。しかし、私は自分が望んでいたレベルにも、チームが期待していたレベルにも程遠かった」

「そして、3週間に及ぶグランツールで再び優勝することは、少なくとも私には無理だということが分かった」

「受け入れがたいことだが仕方ない。チームと一緒に自転車競技を戦うこと、そして自分の人生について考え、『今こそ感謝の気持ちを述べ、外から競技を見守る良い機会だろう』と判断した」

(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN