【9月23日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王が今月21日にアルバニアを訪問した際、通訳役を務めたアルバニア人司祭に向かって、同国にルーツを持つ故マザー・テレサ(Mother Teresa)が自分の所属する修道院の院長だったら、さぞかし怖い思いをしていただろうと冗談を飛ばした。法王はマザー・テレサは「思ったことをはっきり言う人だったから」と述べたという。バチカン(ローマ法王庁)のフェデリコ・ロンバルディ(Federico Lombardi)広報局長が22日、明らかにした。

 フランシスコ法王は、自らがホルヘ・マリオ・ベルゴリオ(Jorge Mario Bergoglio)枢機卿だった94年に、アルバニア系マケドニア人のマザー・テレサと伊ローマ(Rome)で面会したことがある。ロンバルディ広報局長によれば今回のアルバニア訪問中、法王は「マザー・テレサの仕事の強い意志と確固たる決意」に賛辞を送ったことを振り返り、マザー・テレサが自分の上役だったら怖かっただろうと冗談を言ったという。

 インド・コルカタ(Kolkata)のスラム街での貧者救援活動で永遠に忘れられることのない業績を残したマザー・テレサの名は、アルバニアでは空港や病院、学校、道路など至る所に残されている。マザー・テレサは1997年に死去、2003年に列福された。(c)AFP