【9月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)は16日、グループリーグ第1節の試合が各地で行われ、グループAのユベントス(Juventus)は2-0でマルメFF(Malmo FF)を下した。

 ユベントスは後半、カルロス・テベス(Carlos Tevez)がチャンピオンズリーグでの5年ぶりのゴールを含む2得点を決め、スウェーデン王者を退けて貴重な勝利を手にした。

 テベスは、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属していた2009年4月7日に行われ、オールド・トラフォード(Old Trafford)で2-2の引き分けに終わったFCポルト(FC Porto)戦以降、この大会でのゴールから遠ざかっていた。

 しかし、本拠地でチームが相手を圧倒する中でテベスの得点感覚にも再び火が付き、勝利を引き寄せた。これでユベントスは、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を3-2で破ったオリンピアコス(Olympiacos)と並んでいる。

 テベスは試合後、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対して「チャンピオンズリーグで点が取れていなかったとかはどうでもいい。大切なのは今日の試合に勝利し、勝ち点3を取ったことだ」とコメントした。

 ユベントスはキックオフ直後から主導権を握ったが、ワンサイドゲームとなる中で結果が伴わず、フラストレーションをためてハーフタイムを迎えた。

 シュテファン・リヒトシュタイナー(Stephan Lichsteiner)が味方のパスに抜け出し、相手の守備を破った場面でも、シュートともパスともつかないボールは枠を外れ、ファーサイドでフリーになっていたクワドォー・アサモア(Kwadwo Asamoah)にも合わなかった。

 リヒトシュタイナーは後半5分にも絶好機をふいにし、思わず腰を浮かせたファンも明らかにいら立った様子を見せた。

 それでも後半14分、試合とスタジアムはようやく活気づいた。テベスがゴール右へ走ったアサモアへ逃さずパスを送ると、アサモアがおしゃれなヒールパスで中央に折り返し、そこへ走り込んだテベスがGKロビン・オルセン(Robin Olsen)の届かないゴール隅にシュートを決めた。

 ユベントスはその直後にも、リヒトシュタイナーの低い折り返しをフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)が流し込んでネットを揺らしたが、これはオフサイドを取られ、ゴールとはならなかった。

 それでもユベントスは試合終盤、ジョレンテのパスを受けたアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がペナルティーエリア端でFKを獲得すると、テベスがカーブをかけたシュートをファーサイドに決めた。(c)AFP/Justin DAVIS