【9月6日 AFP】北朝鮮は6日、同国東岸沖に向けて短距離ミサイル3発の発射試験を実施したとみられる。収穫の季節に感謝する韓国の伝統的な休暇「秋夕(チュソク、Chuseok)」を前に、同国軍は警戒を強めている。

 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮南東部の元山(Wonsan)港の近くで同日朝に発射されたミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体は、約210キロ飛んで日本海(Sea of Japan)に落ちたもよう。数週間前から北朝鮮が発射試験を行っている新型の戦術ミサイルだったとみられている。

 聯合(Yonhap)ニュースは、ある韓国軍関係者が「飛距離と航跡からみて、今回発射されたミサイルは(先月14日と今月1日に発射されたものと)同型と考えられる」、「今回の発射は、既存のKN02短距離ミサイル(射程約170キロ)より射程の長い新型ミサイルの開発のためだろう」と語ったと伝えた。

 韓国で最も盛大に祝われる伝統的な行事の1つ、「秋夕」は今月8日から10日までで、韓国はこの週末から連休に入っている。この休暇中には親戚らが集まって過ごし、先祖の墓参りなどをする。(c)AFP