【9月4日 AFP】世界に名だたる美食とワインの国、フランス──。しかしフランス人の10人中7人が、「ワインをよく知らない」と答えている。

 驚きの調査結果を発表したのは、仏ワイン専門誌「テール・ド・ヴァン(Terre de Vins)」。「ワインについて自分は詳しいと思うか?」との質問に対し、71%のフランス人が「いいえ」と回答。「知識豊富」と答えたのはわずかに3%だった。

 この調査ではまた、ワインに関する知識と理解に、社会階級が大きく影響していることも見て取れる。主にデスクワークに従事する、いわゆるホワイトカラーの労働者では43%が「ワイン通」と答えたのに対し、肉体的な労働に従事するブルーカラーの人々では同16%にとどまっていた。

 この結果を通じて、フランス人とワインの関係性における「エリート性」が明るみになったと同時に、「高価なワインを買う余裕のない、厳しい家計にみられる実感や理想」を表してもいると、アンケート調査を実施した仏調査会社Viavoiceは述べている。調査は5月28~30日の間に成人1015人を対象に行われた。(c)AFP