【3月12日 Relaxnews】欧州人の舌は近年、米国産ワイン、それもとりわけカリフォルニア(California)ワインの味覚に対し、著しい目覚めを見せている。2013年、米国産ワインにとって最大の輸出市場は28か国が加盟する欧州連合(EU)市場だった。EU諸国の輸入総額は6億1700万ドル(約635億円)に上る。

 米カリフォルニアワイン促進団体「ワイン・インスティテュート(Wine Institute)」の統計によると、何世紀にもわたるワイン製造の伝統を誇る欧州でも、カリフォルニアワインの愛好者はうなぎ上りに増えている。

 2013年のカリフォルニアワイン輸出は4分の1が欧州向けで、前年比20%増。売上高も31%増に跳ね上がった。

 EUに続く輸出先はカナダ、日本、香港、中国、メキシコ、韓国などだ。

 総合的に見ても米国のワイン業界は昨年、当たり年のおかげで収益が過去最高の15億5000万ドル(約1600億円)に達した。その理由をワイン・インスティテュートは「カリフォルニアワインは、新しい顧客とワイン通の双方に人気があり、価格帯も幅広い」と説明している。

 その一方で、ほとんどのワイン生産国と同様にカリフォルニアワイン業界も、中国の上流中産階級と富裕層を優先市場に据えている。(c)Relaxnews/AFPBB News