【8月28日 AFP】西アフリカのエボラ出血熱流行の中心となっているリベリア、ギニア、シエラレオネの3か国は28日、エボラ流行地域への運航を停止する航空会社が新たに増えたことにより、孤立化を深めた。

 27日、フランス・オランダ系航空大手エールフランスKLM(Air France-KLM)が仏政府の要請を受けてシエラレオネへの航空便運航の「一時停止」を発表。これにより、シエラレオネの首都フリータウン(Freetown)と隣国リベリアの首都モンロビア(Monrovia)で通常運航する航空会社は、モロッコ航空(Royal Air Morocco)の1社となった。

 26日には、英ブリティッシュ・エアウェイズ(British AirwaysBA)がエボラ出血熱への懸念を理由にリベリアとシエラレオネへの航空便の運航を来年まで停止すると発表していた。

 エボラの感染が拡大する西アフリカ諸国の保健相は28日、ガーナの首都アクラ(Accra)でエボラ対策についての会合を開く予定となっている。今回のエボラ流行による死者は過去最悪の1400人以上に達しており、関係各国は封じ込め対策を急いでいる。(c)AFP/Rod Mac Johnson