【8月25日 AFP】(写真追加)シリアで活動する国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム武装勢力「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」により約2年間拘束されていた米国人男性の身柄が24日、ゴラン高原(Golan Heights)で国連(UN)平和維持活動要員に引き渡された。国連と米政府が発表した。

 解放されたのは、作家でフリージャーナリストのセオ・カーティス(Theo Curtis)氏(45)。シリアで行方不明となったことは、これまで報じられていなかった。

 ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は声明で同氏の解放を確認し、「ついに本国に帰還することになった」と述べた。

 国連によると、カーティス氏はゴラン高原内にあるクネイトラ(Quneitra)県の村で国連平和維持活動要員に引き渡され、健康診断を受けた後、米当局に引き渡された。

 約1週間前には、米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー(James Foley)氏が、同じくシリアで活動するイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の戦闘員により処刑される様子を写した映像が公開されている。

 ケリー長官は「特に言語に絶する悲劇の1週間後であることから、長期にわたり拘束されていたカーティス氏が帰還することになってわれわれは皆、安堵し感謝している」と述べた。米政府はこれまでに、シリアで拘束された同氏を含む米国人たちの釈放に向け、20か国余りに支援を要請したという。(c)AFP