■期待値の高い攻撃陣と、不安を残す守備陣

 昨季36得点とゴールを量産したコスタの代役が期待されるマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)は、すでに完璧な滑り出しをみせており、レアルとのスーパーカップ第2戦では開始わずか90秒で決勝点を奪った。

 3000万ユーロ(約41億円)で獲得したフランス代表のアントワーヌ・グリエスマン(Antoine Griezmann)は、チームを去ったアドリアン・ロペス(Adrian Lopez)よりも明らかに実力が上で、またメキシコ代表の23歳、ラウル・ヒメネス(Raul Alonso Jimenez)も、ベテランの域に入りつつあったダビド・ビジャ(David Villa)を上回る活躍を遠からずみせるだろう。

 その一方で、昨季は水も漏らさない守備を売りとし、1-0の貴重な勝利に何度もチームを導いてきたDF陣については、強固さを維持できるのか、攻撃陣よりも不安は大きい。

 CBについては、ミランダ(Joao Miranda de Souza Filho)とディエゴ・ゴディン(Diego Godin)という重鎮コンビが、バルセロナやバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の手が伸びる中で、ここまではチームに残留している。

 ポルトガルのベンフィカ(Benfica)から1000万ユーロ(約14億円)で獲得したギリェルメ・シケイラ(Guilherme Siqueira)も、スピードがあり、グラナダ(Granada CF)でスペインリーグの経験もあるため、ルイスが去った左サイドバックで期待に応えてくれるだろう。

 しかしながら一番不安の声が大きいのは、こちらもベンフィカから獲得したスロベニア代表GKのヤン・オブラク(Jan Oblak)だ。

 21歳のオブラクは、1600万ユーロ(約22億円)と、スペインリーグのGKとしては最も高い金額でアトレティコにやって来たが、レアルとのスーパーカップ2試合でシメオネ監督は、はるかに安いミゲル・アンヘル・モヤ(Miguel Angel Moya)を起用し、オブラクをベンチに置いた。

 この夏の数か月で、アトレティコはイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に複数の選手を譲り渡し、多額の資金を手に入れてきたが、おそらく最も替えが利かないのは、チェルシーからの3シーズンの期限付き移籍を終え、移籍金なしで戻っていったクルトワだろう。(c)AFP/Kieran CANNING