【8月15日 AFP】中国・南京(Nanjing)で16日に開幕するユース五輪(Youth Olympic Games)で、エボラ出血熱の感染が拡大している西アフリカ諸国の選手が一部の競技に参加できないことが決まった。国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)と中国の組織委員会が15日、明らかにした。

 委員会の声明によると、エボラ出血熱の感染が確認されている地域からの選手は格闘技とプールを使用する競技種目に参加できない。「大会に参加する全ての人々の安全を確保するため」の措置だという。この措置に該当する選手は格闘技で2人、プールを使用する競技で1人。

 西アフリカ諸国からの代表団は選手以外のスタッフらも、大会期間中は定期的に体温測定と健診を受ける必要があるという。

 その上で声明は、エボラ出血熱の確認例はなく感染の恐れは限りなく低いとのお墨付きを保健当局から得たとしている。

 16~28日まで中国の南京で開かれるユース五輪には、14~18歳の選手3700人以上が参加。この中から、ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で開催される2016年夏季五輪で活躍する選手も現れるだろう。(c)AFP