【8月14日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は14日、韓国の首都ソウル(Seoul)に到着した。滞在予定は5日間で、ローマ法王の訪韓は25年ぶり。

 フランシスコ法王を乗せた航空機は同日午前10時15分(日本時間同)に仁川国際空港(Incheon International Airport)到着。朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領も出迎えに訪れた。法王と大統領は、同日中に会談する予定だ。

 法王はカトリックの祭典「アジア青年の日(Asian Youth Day)」の15日、アジア全域に住む信者に向けた演説を行い、各国から集まった数千人の若いカトリック教徒と交流する。

 法王はまた、滞在最終日の18日にソウルで朝鮮半島の和解を求める特別ミサを開催。国によって宗教が非常に厳格に統制され、未許可の信仰は犯罪とされている北朝鮮に向けてメッセージを送る。和解のミサには、旧日本軍の元慰安婦らも出席する。このほか、今年4月に発生したフェリー事故の生存者とも面会する予定。

 アジアで最も急速にカトリック信者が増えている国の一つである韓国には熱心な信者が非常に多く、社会への影響力も強い。今回の訪韓の目的は、アジア地域でのより多くのカトリック信者の獲得とされている。(c)AFP