【8月13日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督がは12日、2-0でセビージャFC(Sevilla FC)に勝利したUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2014)の試合後、チームは新たな成功のサイクルの始まりにいると語った。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)王者のレアルは、新加入のハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)とトニ・クロース(Toni Kroos)が先発に名を連ねる中、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が2つのファインゴールを挙げ、試合を決められる選手であることを改めて証明した。

 ギャレス・ベイル(Gareth Bale)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)もいる今季のレアルは、組み方次第では移籍金の合計が3億1000万ユーロ(約423億円)にものぼる豪華な攻撃陣を擁しており、アンチェロッティ監督も、チームには獲得可能な6つのタイトルの全制覇を目標にさせると話している。

 監督は「われわれは、とても大切なサイクルの始まりにいるように思う。飛び抜けて質の高い陣容がそろっているからだ」とコメントした。

「幸運にも、私の下には特別な選手が複数いる。全員が全力で仕事に取り組んで、必要な犠牲を払わなくてはならない。そうすれば、最高の高みに到達し、すべての大会で張り合うこともできる」

「このチームをさらに伸ばすのは大変だ。傑出した選手たちの集まりだから、まずはチームが持っているものを最大限に発揮させることが大事になる」

「これだけの陣容があるのだから、スタメンを固定するのが得策とは思えない。全員が素晴らしい選手だし、すべての大会で優勝争いをするには、ローテーションを組んでチームをフル活用すべきだろう」

 レアルは昨季、高速カウンターを武器に、スペイン国王杯(Copa del Rey 2013-14)と欧州チャンピオンズリーグの2冠を達成してシーズンを終えた。

 新加入のクロースとロドリゲスは、爆発的な脚力を持つロナウドとベイルに比べれば、頭を使ったプレーを重視するタイプだが、アンチェロッティ監督は、2人に合わせて戦術を変えるべきだとは感じていない。

 指揮官は「去年のスタイルが変わるとは思わない」とコメントした。

「今年もカウンターと速攻が武器になる。クロースはシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)と同じポジションに、同じ意図で使える。ボールを配球して、可能な限りフォワードのスピードを生かしてやる役割だ」

(c)AFP/Tom WILLIAMS