【8月12日 AFP】韓国陸軍は12日、休暇中の兵士2人が首をつって死んでいるのが見つかったと発表した。自殺とみられる。孤立した前線で任務に就く若い兵士たちをめぐり、改めて懸念が高まっている。

 韓国国防省によると、2人はいずれも20代前半の上等兵で、兵役で徴集され韓国陸軍第28師団に所属していた。休暇中に1人の兵士の自宅で首をつっていたという。2人とも精神面での監視を必要とする「関心兵士」に分類されていた。

 死亡した兵士の1人は昨年、軍務に不適合と判断されたが、母親の希望で兵役を続けていた。韓国・聯合ニュース(Yonhap News)は、この兵士が昨年10月に自殺未遂を起こしていたと伝えた。

 現在、2人がいじめの対象になっていなかったかなどの捜査が行われている。2人が所属していた第28師団では今年4月、いじめの対象になっていた23歳の兵士が食事中に集団暴行を受け、食べ物をのどに詰まらせて窒息死する事件があり、兵士5人が過失致死罪で起訴されている。(c)AFP